＜建築士について＞

私達の暮らしの中には舗装された道路や橋、生活空間である建物などが必ず関わってきます。 特に住宅などの居住空間は、人間らしい生活を行う上ではなくてはならないものです。 住宅の建築の際には、その家族のライフスタイルやこだわりなどがあり、 求めている住宅の形は人それぞれです。 その要望やこだわりのイメージを形にしていく仕事が、建築士の仕事なのです。

もう少し、詳しく建築士についてご説明致します。 建築士は、建築士法という法律によって定められた国家資格のひとつです。 建物の設計や、工事の監理などを行う技術者のことをさします。 住宅やビルなどさまざまな建物の設計図を描き、建築現場ではその指揮と監督を行います。 建築士になるには、年に1回行われる建築士試験に合格をすることが第一歩となります。 この国家資格を受けるためにも条件が存在します。それは「学歴」と「実務経験」です。 高校の建築・土木科を卒業し、実務経験を3年以上積めば、試験を受けることが出来ます。 大学や短大、高専で土木科を卒業したのなら、1年以上の実務経験ですみます。 また、建築学科なら実務経験がなくとも試験を受ける事ができます。 土木科や建築学科を卒業していない人は試験をうけることが出来ないのかというと、 そうではありません。 実務経験を7年以上積めば試験を受けられるようになるので、 学歴なく建築士になりたいという方も夢を諦める必要はありません。

建築士にも一級建築士・二級建築士・木造建築士と、建築士の種類も3種類あり、 その資格によって設計を行うことのできる建物や規模が異なります。 一級建築士は設計できる建築規模に制限がないため、 高層ビルから一般的な住宅まで設計を行う事ができます。 二級建築士でも一般の住宅建築はカバーできますが、より多くの建築設計が可能になるのは、 やはり一級建築士となります。国家試験で取得できる資格は二級建築士と木造建築士の2種類です。 一級建築士これらの試験を合格した人がさらに実務経験を4年積んだ後に一級建築士の試験を受ける事ができます。 また、建設業を営むためには、国の許可である建設業許可を受けることが必要で、 その許可がある事で発注者のみならず、請負人の保護も行われています。 国からの保証のある建築士は、技術と知識の両方が問われる実力主義の世界です。 道程は決して楽なものではありませんが、 やりがいのある仕事であることはまちがいないかと思います。